この高い割合は子供のいるパパママも納得でしょう。しかしむしろ私としては残りの8%の人は旅行が嫌いなのか、子連れで出かけることに抵抗があるのか、それともそもそも子連れの外出を良くないものと思っているのか・・・そのあたりが詳しく知りたいです。
そしてあまり大きな声でも言えませんが、こんな話題があると確実に批判が集まるであろう掲示板(「2ちゃんねる」など)をチェックします。これから私が課題とすべきヒントがここにも提示されているだろうという考えからです。
「子連れ旅行」推進派の私のような仕事をしていると、周りに集まってくださる方はその考えに賛同してくださる方が多く、面と向かって「反対!」なんてけんかを吹っかけてくる大人は、なかなかいません。赤ちゃん連れが快適に旅行できることは、私自身も目指すところですが、その一方に批判的な意見があることも忘れてはいけないと思うのです。
「子連れ旅行」もポピュラーなものとなり、受け入れる側のサービスや施設も充実しています。子連れであるが故の不便さはずいぶん解消されてきているでしょう。とはいえ、どこに行っても子供が歓迎されるというわけでもありません。事実「子供お断り」とはっきりと前面に出す施設もあり、でもこれは行ってから場違いなことにならずにすむので親切な例です。むしろ行ってから場違いなことに気がついたときの空気ほど辛いことはないです。そんなことを心配してか、81%のかたが子供ができる前と比べて旅行の機会が減ったと感じているのだそう。これは私もまだまだがんばらねばという思いが強くなる数字です。
また、業界的に子連れ旅行が注目されるひとつに「平日」の利用があげられます。今回の観光庁のアンケートでも親たちの62%は混雑する休日を避け、平日に宿を利用すると回答。小学校に入る前の子供はパパやママが休みを取れば、週末よりも安い料金ですいている観光地をゆったり楽しめます。これなら連泊もできそうですよね。
私としては、アーリーチェックインやレイトチェックアウトもうれしいですが、乳幼児連れがもっと連泊したくなるようなプランが増えるといいのではないかと思っています。移動も一苦労な乳幼児ちゃん。せっかく遠出したのに1泊では旅慣れないママには疲れのほうがたまってしまいそう。例えばパパがそんなに休めない、なんてときもママ友同士で気軽に2泊3日、そんな余裕ある旅がお得な料金で楽しめ、ただのんびりするだけでなく、滞在中には宿で何か親子で楽しめるもの、ママがリラックスできるなどのしかけがあったら、きっとママたちが旅行業界を活気付かせる日が近い将来やってくると思うんですよね。