2008年09月24日

厚生労働省認定温泉入浴指導員の講習会に参加

9月22日&23日は、「温泉入浴指導員」養成講習会に参加してきました。

080924b.jpg既に「温泉ソムリエ」の資格は取得していましたが、子連れ旅行には欠かせない「温泉」について、もっと深く掘り下げて勉強したいと思ったのです。

2日間のうち1日目は約7時間の座学でした。受講前は、正直長くて飽きるかなぁ、なんて思っていましたが(苦笑)、温泉医学の総論・各論、そして温泉環境と健康についての話は、基礎知識からヨーロッパの事例なども交えた幅の広い内容で、大変興味深いものでした。長いと思われた7時間も逆にあっという間に感じられ、もっともっといろいろな話を聞きたかったなぁ!、というのが感想です。

080924c.jpg翌日は朝からプールで水中運動プログラムを含む入浴プログラムの実習。午後は救命講習で、心配蘇生法の実習などもありました。なぜ温泉入浴で心肺蘇生?と思われるかもしれませんが、年間で約1万3千〜1万4千人の方が入浴に関わる事由で死亡しているのだそう。(※温泉地だけではなく、自宅の入浴も含みます)最近では様々な施設で目にするようになったAEDについても実際にどのように使うのか実習し、これもまたひとつ勉強になりました。

―――ツアーや宿泊プランにも「子連れ歓迎」や「ファミリーのための」、「赤ちゃんのための」というコピーが頻繁に使われるようになり、ママ&パパ、そして子供が快適に旅行できる環境は数年前から比べたら驚くほど整ってきたといえます。そして今後は、少子高齢化社会の日本では、「三世代旅行」が子連れ旅行にとって重要なキーワードのひとつになるでしょう。

実は最近まで三世代旅行に関しては「いかに快適に」と言う点ばかりを思ってきました。ところが私の父が最近調子が悪く、病気と言うことではないのですが、年を重ねるごとに体力が低下しているのだな、と感じるように。そして母はまだ年齢的には元気な世代?なのですが、若いときから血圧が高く、また、運動をするような機会がないことも気になっていました。

ある時、三世代旅行で宿泊したホテルにレンタル無料の水着があり、端のレーンでは多くの高齢の方が水の中を歩いているのを目にしたので、無理矢理母をプールに誘ったのです。子供達もおばあちゃんといっしょにプールに行けるので大はしゃぎ。母はゆっくり水の中を歩いたり、いや、歩かずにただ立っていたり、プールサイドに座って足を水に入れていただけの時間の方が長かったのですが、翌日「すごく楽しかった。体が軽い。」と喜んでいたのです。

うまく伝わらないかもしれませんが、こんな三世代旅行も提案していきたいと感じました。確実に増える高齢者が、寝たきりにならず、自力で生活できる期間がより長くなれば、子供達もおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に何かを楽しんだり、母親世代では教えてあげられないことを教えてもらえるかもしれません。ママ・パパも子供を少し預けてゆっくりエステやゴルフという手もあるし、そんな旅行が出来れば、きっとおじいちゃん・おばあちゃんにとって、三世代での旅行が生きがいのひとつにもなり得るのではないかと。

―――というわけで、今回、「厚生労働省認定温泉入浴指導員」の資格を取得しました〜。

※1日目の座学の際に、イタリアにある古代ローマの公衆浴場「カラカラ浴場」についての話もちょっぴり出まして。もう10年以上も前ですが、ローマに寄った際に、訪れたことがあるので、懐かしく思い出しました。
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2008年07月23日

All Aboutガイド、勤続5周年!

去る7月19日(土)は、私が連載している「All About」の年に一度の恒例行事「Red Ball Japan」が銀座で開催されました。(会の名前は同サイトのロゴマーク、赤玉に由来)

現在、All Aboutのガイドは約470名。海外や地方に在住の方も多く、また仕事の都合などもあって毎回出席者はこの1/3ぐらいですが、それでも多分野に精通しているガイドの皆さんと一度にお会いでき、お話を伺える貴重な機会ですので、私はガイド就任以来毎回出席させていただいています。

毎年いろいろな趣向があるのですが、今回は縁日風な会場で射的や輪投げなども楽しめ、ドレスコードは「浴衣かアロハ」って(笑)しかーし!なんとこんな楽しい日にデジカメを忘れたという使えない私。(ちなみに私はどちらでもない平服で参加しちゃいましたが)

というわけで、画像なしです。
「ロングステイ・海外移住」ガイドの千葉千枝子さんのブログに私も一緒に撮っていただいた写真が掲載されていましたので、もしご興味があればこちらをご覧いただければと思います。→こちら

実は射的は当たったことがない私。でもせっかくだしダメ元で、と「日本の宿」ガイドの井門さんのレクチャーを受けたあとに挑戦してみたら、なんと百発百中で当たるじゃないですか!すごい、井門さん!ありがとうございました(笑)

「大当たり」の札をねらって、素敵な商品を二つもいただき上機嫌な私。さらに今回もうひとついただいたものがあります。それはガイド就任5年でもらえるという記念のバッチ↓
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「嬉しいけど、これ何に使ったらいいの?」と同社の担当者に話すと「やっぱりそう思います?現金とかの方が良かったですか?」と笑っておられましたが、いえいえ、とっても嬉しいですよ!同サイトで連載を5年間続けてきたことに対する勲章ですもの!

思い起こせば、一番大変だったのは次女の出産前後ですね。予定外の早めの出産になってしまったために、事前に書いておくべき記事の準備ができておらず、退院後即日より仕事を開始したこと。抱き癖のついてしまった次女を膝の上に乗せ、前かがみになって母乳を飲ませながらパソコンをたたいていた日々も、今となっては懐かしい思い出です。

ガイド就任後は海外を含む多くの場所で、たくさんの人とふれあい、貴重な体験をいっぱいさせていただきました。ガイド仲間をはじめとする多くの信頼できる皆さんとも知り合うことができ、その全てが今の自分の財産になっていると感じています。これからもどうぞ皆様、よろしくお願いいたします。

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※「Red Ball」終了後、「暮らしの歳時記」ガイドの三浦さん、「世界遺産」ガイドの長谷川さん、そして我が師匠「世界のエアライン」ガイドの秋本さんの4名で。


2008年06月03日

「小暮、温泉ソムリエになる」の巻

伊豆の母の実家で生まれた私は産湯が温泉……ってこともなかったでしょうが、幼い頃より温泉はとっても身近なものでした。育った三島の地は伊豆にも箱根にも近く、わざわざ遠くに温泉を求めて出向かずとも、そこらじゅうに温泉に入れる場所があった、という感じだったんですよね。

高校を卒業し大学進学で東京に出てきた後も、スキーに情熱をかたむけていたので、同時に各地の温泉地を巡り歩き、自然と温泉にはちょっと口うるさい人、になっていたような気がします。

そして最近では仕事で温泉に関する情報も問われる場面が増えてきました。それならば!と、こんな資格をいただいて参りました!
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ご存知の方も多いかもしれませんね。そう、その名も「温泉ソムリエ」。

080603b.jpg「温泉ソムリエ」とは、「温泉」と「ソムリエ」を組み合わせた造語です。ソムリエがワインの専門知識を持つように、温泉の基礎知識を持ち、正しい入浴方法のアドバイスができるようにと、新潟県赤倉温泉で認定している制度。平たく言えば「入浴アドバイザー」みたいなものでしょうか。

メイン講師は赤倉で温泉旅館を営む温泉ソムリエ、遠間和広氏。またゲスト講師として、雑誌「BEーPAL」はじめ各種メディアで愛浴家として活躍中の山崎まゆみさんがお話してくださいました。

080603c.jpg難しそうな温泉分析書の見方なども、これでバッチリです!誤解されがちな表記の仕方なども教えていただき、次回からは温泉分析書を見るのが楽しみだなぁ〜。

また、正しい入浴法についても今後「子連れ旅行」の情報を発信していく中で生かせそうなものが多く、ためになるお話満載で有意義な時間を過ごすことができました。