“GWは旅行に行こうよ!”
未曾有の大震災より1か月以上が経ちました。地震、津波、原発事故という三重苦の苦境に立たされた日本。いったいこれからどうなるのか、子供たちが大人になるころ、この国がどうなってしまうのか。それは誰もが思う不安であり、それでもみんなで力を合わせてこの国を支え、復興しようとする日本人であることを誇りに思えるようになりました。
さてそんな昨今、国内では旅行業界も当然の大ピンチです。先日、
震災後の国内の宿泊キャンセルが56万人、なるニュースが報道されました。海外からの日本への渡航自粛の動きに加えて、国内でも「旅行どころではない」というムードなのでしょう。それも当然のことに思います。
でも、こんな時だからこそGWは旅行に出かけませんか。
緊張から少しだけ解放され、また連休明けから頑張れる活力を得るために休息や気分転換することに、罪悪感を感じるということもよく耳にしますが、観光業が衰退することは被災地で事業をあきらめずに立ち直ろうとしている観光に携わる方々にとっても良い影響とはなりません。
海外からの旅行客が激減している今、日本の観光業を支えられるのは日本人である私たちなんじゃないか、そう思うんです。
だから、そう。
“GWは旅行に行こうよ!”
例年、4月に入ってからでは人気の宿はすでに満室ですし、移動手段もたとえば飛行機を利用しようとしてもこんな時期ではほぼ席も埋まっています。家族でGWに旅行となると実は年明けぐらいから予定をたて、3月には予約が取れていないと厳しいというのが例年の状況。でも今年は3月11日以降、たしかにいったんキャンセルが急増しました。そのせいで関東、東北のみならず全国的に空きの多い状況です。
ただし、実は先週あたりからいったんキャンセルになったところに新たな予約が入ってきている、というお宿も増えてきました。またここ数日は、多くのお宿様よりGWにむけた新プランや格安なプランなどをこのタイミングで大々的に打出す動きがあることをご連絡いただいています。
今年のGWの予約は、今からがチャンスです。節電や経済的な状況をふまえて今年のGWは10日連休となる会社も少なくないでしょう。通常でしたらGWのロングステイは予約が取れない、価格が高い、などの理由で実現しにくいものですが、今年はチャンスですよ!
もちろん、子供連れを意識すれば、安全な場所へという思いがあるでしょう。しかし、原発事故もおさまらない今の時期、どこまでが安全で、どこは今は難しい、というのがわかりにくい。県名を聞いただけで閉鎖してるんじゃないかと思い込んでしまう。どこの町でどのぐらいの被害があったのかもわからないがとにかく敬遠する。もっといえば、単純に“東日本は危ない”、という情報になってしまいがちです。
今ユーザー目線で必要と思うのは、以下のようなことです。
■関東、東北の小エリアごとの詳細な情報がユーザーに伝わるシステム。できればもっと掘り下げて、どの施設は閉鎖、どこは休業中、そしていつ再開予定など、TDRだけでなく、関東東北エリアでこういった情報が共有できたら、少なくとも近隣エリアからのお客様から徐々に回復していくのではないか。
■積極的に西日本の観光のアピールも必要と思う。海外からのお客様が少ない分、東日本から足を運びたくなるPRを遠慮せずに大々的にすべき。
■風評被害含め、通常の営業に戻れるまでに今しばらく時間を要するお宿や観光地をいかに支えていくか。
なんて思っていますが、どうでしょうか。
みなさんはどう思われますか?
下は先日お花見に行った時の写真です。私はこの日友人たちと東北の酒をおいしくいただきました。
自粛が正義とばかりは限りません。
正しい情報を持って消費活動を行うことが、巡り巡って復興の支援となること、経済的な面での二次災害を防ぐのだということも私たちは意識しなくてはいけないように思います。
posted by こぐれっち at 08:18|
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